涙腺ゆるゆる

  • こちらでお世話になっている親戚の小学校6年生の娘さんが吹奏楽部でクラリネットをやっている。彼女のお母さんから、「たぁさんのダンナさん、指導に来てくれないかなあ?」って出動要請を受け、春から何度か、その小学校の練習を見に行っていた。
  • 秋には予選を勝ち抜いて、初めて全国大会に出場。大阪の本番にはウチのダンナも日帰りで駆けつけ、裏方さんのお手伝い。そのときの打ち合げでの会話がきっかけで、ダンナの吹奏楽団と子供たちのコラボ企画が実現することになり、今日がその本番。
  • 午前中はパート練習の後、合同演奏の練習。楽器ごとに別れての基礎練習から開始。子供たちの音を聞いたお兄さん・お姉さん(含むおじさん・おばさん)たち、「うまい!小学生とは思えない!」と、感心。一方、子供たちも、初めての大人との合奏を楽しみにしてくれていたのとこと。いつもは女性の先生の指揮なのに対して、吹奏楽団の男性の指揮の力強い振りに、いつも以上に元気な音が出ていた気がする。
  • 午後は演奏会。観客は子供たちのご家族が中心。冬に逆戻りしたような寒さの中、それでも体育館に並べられた椅子はほとんどいっぱいに埋まっていた。
  • 最初に小学生の合奏、それからお兄さん・お姉さんたちのアンサンブルと合奏、子供たちのアンサンブル、そして全員そろっての合同演奏というプログラム。秋よりも演奏の完成度がさらに高まっていたみたい。
  • プログラムが終わって、アンコール。「次のアンコールが、子供たちにとってはこのメンバーで演奏する、本当の最後の曲になります」というアナウンス役のお母さんはすすり声。その後、卒業生を代表して団長があいさつ。3年間の練習を振りかえり、最後に家族と先生に「ありがとうございました」という時には、完全に涙声。思い出と感謝が詰まってて、本当に感動した。こんなに純粋できれいな涙、久しぶりに見たよ。
  • 最後の曲は「ブラジル」。お兄さんお姉さんも一緒に踊って、明るく楽しく、陽気にフィナーレ。聞いてる私も涙が止まらなくなって、本当にこのままこの曲が終わらなければいいと思った。
  • 親戚の女の子は、3年前の夏休み、学校から借りてきたクラリネットを、ほっぺを膨らませながら一所懸命に楽器に音を入れようとしてた。1オクターブの音階ができるようになったと喜んでいたのが、今やパートリーダー。全国大会もそれから昨日も、立派にコンミスをつとめてた。チューバの男の子は数ヶ月の間に見違えるくらいに身体が大きくなってた。みんな大きな声でしっかりあいさつや返事ができて、とっても素直で可愛い子供たち。昨日は特に愛しく感じた。
  • お兄さん・お姉さんたちは終わった後、口々に「良い刺激になった」と言ってた。子供たちにとっても楽しい、そして有意義な経験になったと思う。そのきっかけになれたこと、その場に居合わせられたこと、とっても嬉しい。