フィギュアスケート女子FP

今日のフリー、特に上位グループはほとんど転倒や大きな失敗がなく、本当にレベルの高い良い演技が観られたと思う。日本の3人を含め選手には、心からお疲れ様でした、そしてありがとうと言いたい。


最初に出てきた鈴木明子ちゃん、彼女の嬉しさ、楽しさが全身から伝わってきた。観ていて、途中から涙が出てきてしょうがなかった。ステップのところでは会場から手拍子と「マンボ!」の声。SPに続いてフリーでもPB更新しての180点超え、目標クリアはお見事。順位と点数に関わらず、もう一度観たい心に残る演技の1つになった。


安藤美姫ちゃん、エメラルドグリーンの衣装がとても似合ってた。ほぼ完璧な内容。1つ1つの動きが丁寧できれい。終わった後、「今の自分の実力が出せた」とキッパリ。スッキリとした笑顔が見られてうれしい。


浅田真央ちゃん、トリプルアクセル2回成功、おめでとう!ミスと言うより、不運だっと思う。シーズン前半の不調からよくここまで立ち直った。「乗り越えろ」というタラソワコーチのテーマはしっかり克服できたと思う。 とは言っても、彼女の中での悔しさはなかなか消えないだろうから、涙が出るときは思い切り泣いて、そして胸を張って笑顔で日本に帰ってきてほしい。


それにしても、1位と2位、順位はしょうがないとして、あの「世界最高得点」は何? 数が出た瞬間、そして優勝が決まった瞬間のキムヨナの表情、あまりにも「当たり前」感が出てたのが、なんとも腹立たしく感じてしまう。いろんなところで目にする「噂」を信じたくなってきてしまう。


2年前くらいからダウングレードとエッジエラーのとり方が厳しくなって、真央ちゃんも美姫ちゃんもそれに苦しめられて、自信なくしたり、矯正に時間もエネルギーも使わざるをえなくなった。一方でキムヨナのジャンプは「教科書」として扱われて、減点されることはほとんどなく、たまにとられるとコーチが必死になって抗議してた。真央ちゃんだって、キムヨナの3回転-3回転より基礎点が高い連続ジャンプ飛べてたのに、このルールで狙い撃ちされて跳べなくなっちゃった。


キムヨナの「自信」は他のスケーターとは次元が違って、それが今回、最高の形で活きた。それが最大の勝因。