日系人ならでは

  • 一昨日、昨日と、デニスたちご一行と一緒に過ごした。日曜日は都内をブラブラし、月曜日はディズニーランドへ。
  • お母さんのジャンは日系3世で娘のデニスは4世。デニスのご主人のスティーブはベトナム生まれでご両親は中国人。だから日本の習慣やアジアの文化にもかなりなじみがある。
  • 8日は、姫路と山形にいてそれぞれ英語の先生をしている親戚の青年も参加。2人とも日本がとても気に入っているとのこと。生まれ育っていてもやはりアメリカではマイノリティ。日本にいるととても気持ちが落ち着くのだとか。ルーツについて深い関心があり、親戚同士の絆がとても強い。ある意味、日本人以上に日本人の昔の価値観や慣習を大切にしている。日本人とアメリカ人の両方の特徴がうまい具合でミックスされている感じ。彼女たちが何に興味を示すかを見るのがとてもおもしろかった。

【「日本人だなあ」と思ったところ】

    • ツアーで仲見世に行ったときに、人形焼を大量に買ってきたとか。みんなあんこが大好き。
    • 日本に来てから何を食べたか、何がおいしかったかを聞いたところ、デニスはうどん(元々大好き)、スティーブはトンカツ。特にトンカツソースが気に入ったと。お母さんはお寿司。
    • 「日本の歌って、とっても聞き心地がいいから、CDを買って行きたい。新しいのじゃなくて、ちょっと昔のヤツ、演歌がいいわ」とお母さん。選んだのは氷川きよし北島三郎だった。
    • ファミレスで食事中、「どうしてご飯をお茶碗じゃなくてお皿に盛るの?冷めやすいしフォークでは食べにくいのに。お茶碗を手に持ってお箸で食べるのが昔からの正しい作法だと思うんだけど」とお母さん。
    • お土産には、「これは汚れがとれてすごくいいの!」と、表面に金属がついている金色の食器洗いを8個お買い上げ。食品売り場では、「やっぱり飲み物は緑茶だわ」とお茶の葉をお買い上げ。
    • 自分用には「こういうのが欲しかったの!」と、洗濯ばさみが20個くらいついた折りたたみ式の物干しと、刺身のツマをつくるための大根おろし。「日本には機能的で便利なものがたくさんある!」と、大喜び。
    • 電機売り場では「餅つき機はある?」とデニス。毎年、年末には家族でお餅をつくって食べる習慣が残っているのだとか。
    • カリフォルニアロールとかではない、本当のお寿司が食べたい」というリクエストにお応えして回転寿司屋さんへ。マグロの解体に遭遇して、写真をとったり大喜び。包丁使いを熱心に見入っていた。お母さんは「イトコがおばさんのためによく作っていたわ」と茶碗蒸しも喜んで懐かしそうに食べていた。

【「でもやっぱりアメリカンだなあ」と思ったところ】

    • 甘いものが大好き。「お腹がすいたー」と言っていたお母さん、意外に食事は小さいサラダのみ。で、食後にはフルーツパフェ。曰く、「やっぱり健康には野菜と果物食べとかないとね!」
    • ホテルの部屋に入れてもらったら、アメリカからジップロックに入れて持ってきたチョコレートやカラフルなジェローキャンディが。これらなしでは過ごせないらしい。
    • ディズニーランドで「お昼に何が食べたい?」と訊いたら「ハンバーガー」とのこと。日本に来て1週間になるので、ご飯や麺類にはそろそろ飽きてきたかな、という時期だったみたい。
    • ちょうどパレードの最後尾が目の前を通り過ぎようかというときに雨が降ってきた。急いで屋根のあるところに駆け込んで一息。「アメリカのディズニーランドでは絶対にありえないことね。これも良い思い出になるね」と、通り雨すら楽しんでいた。
  • 細かいエピソードをあげればキリがない。特にスーパーに連れて行ったのは大正解で、日用品のフロアーで「ここで一日過ごせる!」と大喜びだった。私たちの普段の生活のほんの一部だけでも経験してもらえて、よかった。
  • 今日から彼らは広島入り。そこでは家族のルーツ探しをしたいとのことで、祖先の写真や資料をたくさん持ってきていた。そこでまた何があってどんな経験をしたのか、帰国後の報告が今から楽しみ。