「剣岳 点の記」

  • 昨日の夜、早速レイトショーで鑑賞。
  • 映像に圧倒された。山の壮大さ、美しさ、厳しさが代わる代わるに現れてくる。それがすべて本物。一方で、ストーリーは淡々と進んでいく。そこからひたむきさを強く感じた。2時間半がとても短かった。
  • 仕事って何だろうと、改めて考えさせられた。「人がどう評価しようとも、何をしたかではなく、何のためにそれをしたかが大事。」何度も言い古されてきたことだけれど、強いメッセージとして心に染みこんだ。
  • 懐かしい富山弁が満載なのも嬉しかった。ちょっと語尾にやたら「〜ちゃ」をつけすぎかなーとも思ったけど、そこはご愛嬌かな。特に香川照之さんのイントネーションがきれいで上手だった。
  • 舞台となった立山は、中学校2年生の夏に学校から集団登山に行った。確か、雄山を登って尾根伝いに縦走し、雷鳥沢を降りてきたのだったと思う。室堂まではバスで行けるし、山小屋も登山道も整備されているので、あまり苦しかった記憶はない。この映画をきっかけにもう一度行ってみたい思いが芽生えていたけれど、映画を見ると、気軽に山に行くことが申し訳ない気もする。
  • 派手さがなかった分、見終わった後に胸にジワリとくるものがある。もう一度原作を読み直して、映画の製作にまつわる苦労や裏話なんかの情報を仕入れて、もう一度見てみたい。