弟の結婚

  • 19日の弟の結婚式のため、18日から20日まで帰省。身内のことながら、とても良い結婚式だったと思う。
  • 略式とはいいながら、伝統や習慣を踏襲している部分もかなりあるので、それなりに大掛かりなものになった。面白かったのは「水あわせ」の儀式。お嫁さんが到着し、玄関に入る前、嫁ぎ先の水に実家から持ってきた水を継ぎ足して飲み、その杯を投げ捨てて割るのだが、私は水を入れた杯を持っている係で、間近で見ることができた。「実家の水はこれで最後です。これからは嫁ぎ先の水で暮らします」という決意がこめられているとのこと。杯は2つに大きく割れるよりや粉々になったほうがいいとされている。仲人さんが石段に杯を投げつけパリンと大きな音がすると、周りから「おめでとうございます」の声がかけられた。私自身はかなり簡略化した結婚式で、未だに嫁に行ったという実感がないが、こうして「覚悟」とか「自覚」というものが生まれてくるのかな、と感じた。
  • 結婚式の衣装は、若院である新郎は青の色衣で新婦は赤の十二単。色のコントラストがとてもきれい。2人とも背が高く、立派に見栄えしてきれいだった。
  • 披露宴には、在所のご門徒さんたちもご招待。近所のオバちゃんたちもこの時とばかりきれいな晴れ着姿で、見違えた。門徒さんにとっては40年ぶりの「世紀のご成婚。」みなさん喜んでお手伝い・ご列席してくださり、本当にうれしい。
  • 私はダンナのユーフォニウムとの合奏で「美女と野獣」を演奏。和服でフルートを吹くのは初めてだったが、思ったほど苦しくなかった。タイトルを聞いて、弟の友人たちが受けていたのは狙い通り。私自身は思ったほど緊張せず、そこそこ良い演奏ができたと思う。ダンナは自分の演奏を「40点」と反省しきり。準備不足だったので、自業自得ですね。
  • 最後の挨拶で、弟は「暖かい家族を築くためにも、妻であるSの笑顔を守ります」と言い切っていた。いつのまにこんんなに頼りがいのある、たくましい男になったんだろう?かっこいいぞ。タキシードは似合わないけど。
  • お嫁さんとはこの日が初対面だった。「Sちゃんって呼んでいい?」と聞いたら、「はい、お姉さん」と答えてくれた。私にも念願の妹ができた。幸い、弟はウチのダンナとすっかり仲良くなってくれている。私たちも彼女と仲良くなって、嫁と小姑というよりは、4人兄妹のような関係を築けたらうれしい。